土壌の腐植について

樹木

つち博士の簡便、低コストの腐植ミネラルの測定により土づくりに生かせます。

腐植とは、土の中の動植物の死骸が、土壌中で微生物によって分解・再合成されてできたものです。作物の栄養源を供給したり、 保肥力・保水力を向上させたり、団粒構造の形成やCECを上げることなどの効果があります。

また、作物の生育環境を良くします。土壌中に腐植物質が多く存在するほど地力が高く、 重要な働きをしています。腐植があって初めて健康な土と言えます。

栄養腐植微生物によって分解され、チッソやリン酸など
作物の養分供給の元となる腐植です。
耐久腐植微生物に分解されにくく、安定した部分の腐食で
保肥力・保水力を向上させたりします。

土壌のアミノ酸&ミネラルについて

1.作物の生理

賢い農家は、作物の生理をよく理解し、うまく活用しています。しかし、半世紀以上にわたる無機農業の中で、無機しか作物は吸収しない という考えから脱皮する時代が来ています。作物が、アミノ酸を直接吸収することが確認されてから久しいです。

このため、アミノ酸を冠にした資材が市販されていますが、アミノ酸の吸収メカニズムについて情報が非常に少ないです。 一方、土壌を必要以上にコントロールしようとする生産者の圃場は、決して作物の生理に整合した結果にならない場合が多いと思われます。 気候の影響も無視できませんが、一次的要因として自然現象を挙げる前に、肥培管理要領を検証することを心掛けることは大切ではないでしょうか。

アミノ酸とミネラル

2.アミノ酸

イネ

福島県農業総合センターの技術レポートによると、20種類のアミノ酸の中で、無機態チッソと同等な働きをするアミノ酸は、 2種類(グルタミンとアスパラギン)です。
その他に作物により差が生じてはいますが、無機態チッソと同等な働きをするアミノ酸は6種類です。 生育障害の発生するアミノ酸は、3種類であることが確認されています。

しかし、現実には化学肥料で育てた作物より、有機栽培作物の方が旺盛に育つという現象は、稀であり研究室レベルと掛け離れていると思いますが、 将来様々な体系化と研究成果の結果、状況が一変する要素を含んでいます。

アミノ酸別のチッソ吸収量比較グラフを下記に示します。

アミノ酸

3.ミネラル(微量要素)

ミネラル(微量要素)とは、植物必須16元素のうち、含有率が約0.01%以下の元素を微量元素と呼んでいます。
(100g/10a 程度が目安) 土壌中の微量要素が少なくても、多くても植物特有の欠乏現象、生育障害になります。

微量要素は、水溶性が条件であります。これらの微量要素の役割を下表に示します。

アミノ酸
つち博士の子の葉

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